晴天の日など外が明るすぎて白飛びしやすいですよね。
今回はそんな白飛び対策で「NDフィルター」がオススメというお話です!
・NDフィルターを”使わない”方法
・NDフィルターを使うべき状況
・おすすめのNDフィルター
それでは早速スタート〜(^▽^)/
Contents
ポートレート初心者に大量発生!?
一眼カメラの醍醐味と言えば「ボケ」ですよね!
人物の背景をボカすことで、より人物を際立たせることができます。
(モデル:篠崎こころさん 撮影:筆者)
しかし、
背景をボカすということはF値を下げるということです。
つまり、それは同時に露出をあげる(写真を明るくする)ことになってしまうのです。
なのでボケさせようとするとこんな風に白飛びしてしまう現象が起こってしまう時があってお困りの人も多いと思います!
女性のポートレートでは逆光側から撮りたくなるものですよね。
でもそうすると余計に空が明るくてこんな風に白飛びしちゃいます。。。
特に白い服を着てたりするとそれも飛んじゃうので、苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。
そんな時!NDフィルターを使うと↓
2019.03.24 アニメジャパン
尊みを感じて桜井さん(@lapinAngelia )
SSSS.GRIDMAN/新条アカネ
寒い中撮影有難う御座いました!可愛すぎましたッッ\(//∇//)\#アニメジャパン #アニメジャパンコスプレ #AnimeJapan #コスプレ #新条アカネ pic.twitter.com/HRGjShdKuJ— つっしー@6/22.23a! (@ch_pon76) 2019年3月24日
2018.12.31 c95-3
五木あきら さん@itsuki_akira
キングテレサ姫
めっちゃお姫さまでほんとに可愛かった😍撮影有難うございました!#C95 #C95コスプレ #C95COS pic.twitter.com/1ubgyXjZGY— つっしー@カメコ (@ch_pon76) 2018年12月31日
白飛びせずに空の色や白い服も、色とディティールをしっかり出せていますね!
(※上記のツイート画像は、青を強調する現像を施しています)
今日はそんなNDフィルターのご紹介です!
※使用するレンズにより大きさが異なります。
基本:白飛びを抑える方法
NDフィルターを使う前に!
まずはカメラの設定で白飛びを抑える(暗くする)方法です。
マニュアルで撮影している人はレンズの絞りやシャッタースピード、ISOで暗くできるし、絞り優先モード(AやAv)で撮影している人は露出補正を使えば暗くできます。
その通り!
なのでまず一番明るい空が白飛びしないように設定します。(設定方法は後ほど)
空が白飛びしないくらいに設定できたと思ったらいつのまにか写真全体が暗くなってて、被写体まで暗くなります。
そこでストロボ(フラッシュ)の出番です!
ストロボの光は被写体には届くけど、背景や空までは届きません。
そうすることにより、背景や空の白飛びを抑えながら、被写体もしっかり明るく写すことが出来るのです。
待って!待って!
ただし、そのストロボを使用する場合は、シャッタースピードを1/200(カメラによって誤差あり)より速くできないのです!よってNDフィルターを使う必要があります!
わからなくて当然!
順番に説明していくからゆっくり読んでね!
基本:明るさ(露出)のコントロール
まず、写真全体の明るさは、
・絞り(F値が低いほど明るくなる)[低いほどボケる]
・シャッタースピード(遅いほど明るくなる)
・ISO(高いほど明るくなる)
以上3つで調整できます。
絞り優先(A若くはAv)モードの場合はF値だけを手動でいじって、あとは「露出補正」で調整しますが、この「露出補正」をいじると、シャッタースピードとISOをカメラ側で自動調整していることになります。
なんとなくで大丈夫!
冒頭でも話しましたが、やっぱりポートレートでは背景をボケさせたいですよね。
ということは、写真を暗くする(白飛びさせない)ために、F値を上げ(ボケなくし)たく無い。
つまり、F値は下げたまま、シャッタースピードとISOだけで露出をコントロールしたいですよね。
まずはISOですが、これはカメラによりますが、最大まで下げても大体50〜200が限界でしょう。これだとそこまで暗くならないんです。
そう解決!
しかし!ここで例外が出てきます。
マニュアルおじさんだよ。
今日はややこしくなるから帰ってもらうね!
ストロボを使うならシャッタースピードをいじれない?
ストロボというのは冒頭で説明したように、シャッタースピード1/200以下でないと意味がないんです!(カメラにより誤差があります、お手持ちのカメラの「ストロボ同調速度」をお調べください。)
それ以上にシャッタースピードが速いと、ストロボが光るより先にシャッターが閉じてしまうのです。
おそらくそれはオートでストロボを使用している、若くは手動により、”ハイスピードシンクロ”というモードに切り替わっているのではないでしょうか。
ハイスピードシンクロとは?
高速シャッタースピードにも対応したモードです。しかし、通常モードと比べると光量が約1/10にも落ちて被写体に届かなかったり、ストロボ本体も痛め、更にはチャージにも時間がかかるという諸刃の剣である。
ストロボの光が届かないから結局ISOを上げたり、シャッタースピードを下げてしまって、
結果写真全体が明るくなり、白飛びが発生してしまうのです。
整理して考えよう!
実例でカメラの設定を詳しく見る
NDフィルターを使用せずに、F値は下げたまま、シャッタースピードとISOの設定だけで背景を最大まで暗くした写真がこちらです。
(モデル:瀬野ユリエさん 撮影:筆者)
[設定]
絞り:F1.8
シャッタースピード:1/200
ISO:100
NDフィルター:なし
こちらは東京ゲームショウ(幕張メッセ屋内)で撮影したものです。
イベント真っ最中なので屋内でも明るい環境ですが、背景は暗く写っていて、白飛びとは真逆ですね。
そうそう、やっぱり必要なのは屋外撮影ですね。
屋外で先ほどと全く同じ設定で撮った写真がこちら
[設定]
絞り:F1.8
シャッタースピード:1/200
ISO:100
NDフィルター:なし
冒頭でもお見せした写真ですね。
逆光撮影のため結構白飛びしちゃってますね。
その通り!こんな時にNDフィルターが大活躍!
そもそもNDフィルターって何?
NDフィルターとはこんなんです。
レンズの先につけるサングラスのようなものですね。
レンズの先の大きさは「フィルター径」と言い、それによって購入するNDフィルターの大きさも違うので注意が必要です!
手持ちレンズのフィルター径はネットでも確認できますが、レンズキャップの裏にも書いてあるのでそれが一番早いかもですね。
そう、メーカーは関係ないから安心して!
あと大事なのは「どのくらい暗くなるフィルター」を選ぶかですね。
NDフィルターには、ND2,ND4,ND8,,,〜ND400など、数字が大きくなるほど暗くなります。
私はポートレート撮影では大体ND32までしか使いません。
(それ以上のものは長時間露光撮影で滝や星などが流れるのを撮影する場合ですね。今回は関係ないので省略!)
このNDの計算方法はというと、
ND2は1段分、ND4は2段分、ND8は3段分暗くなります。
シャッタースピードで考えて見ると、
「フィルタ無しで1/125で撮影した時、もしND2を装着していれば、それは1/250で撮影した時と同じくらい暗くなりますよ」ってことです。
表で見るとこんな感じ。
フィルタ無し | ND2 | ND4 | ND8 | ND16 | ND32 |
1/125 | 1/250 | 1/500 | 1/1000 | 1/2000 | 1/4000 |
なので自分が何段分必要なのかなーと考えて買う感じですね。
使用しているレンズのF値が1.4など、かなり明るくなるレンズを使用している方はその分暗くできるNDフィルターを選ばなければなりません。
パンくんが撮影したいのはポートレートで、レンズはF4とF1.8だったかな?
F4のレンズにはND8くらいで、F1.8のレンズにはND16くらいがオススメだよ!
因みに私はF1.4のレンズ使用時に、めっちゃ日差しが眩しい時ND32を使おうかなーと思うことがありますが、基本的にND16で事足りてます。
曇りの日はF1.4のレンズならND8位がちょうどいいですが、基本的に暗い分にはシャッタースピードやISOで明るくできるので問題ありません。
では実際に商品を見て見ましょう
安いのでもいいの?
高いものと安いものの違いは単純に出来上がる写真の「解像度」です。
あまりにも安いものは解像度が悪く、せっかくのいいカメラとレンズを台無しにしてくれます。
なのである程度のものは選ばなければなりません。
それだったら私も愛用しているコチラがオススメ!
・Kenko
※リンク先からフィルター径とNDを選んでください。
解像度も綺麗で、私なんかでは全く劣化を感じません。
プロからアマチュアまで多くのユーザーがKenkoのフィルターを選んでいます。
・MARUMI
※リンク先からフィルター径とNDを選んでください。
より高解像度で楽しみたい方や、引き伸ばしてプリントする方にはこちらがおすすめです。
MARUMIのフィルターは高解像度に定評があり、多くのプロが愛用しています。
・K&F (可変式)
NDフィルターには「可変式」と言って、NDの濃度を変えることができる便利なものもあります。
仕組みは何枚かのフィルターを組み合わせているというものなので、解像度ががっつり下がります。なので基本的には選ぶものではないとの見解を示すカメラマンが多いです。
ただ、かなり便利ではあるのでいろんな撮影に対応したくて、写真もSNSにあげるぐらい、って方にはいいかもしれません。
まとめ
カメラとレンズを買うとそれだけでなんとかできるもんだと思って、NDフィルターにたどり着かない人は多いと思います。(私も友人に教えてもらうまで知らなかった。。)
NDフィルターを使って、他のカメラマンより一歩先をいきましょう!
著:つっしー
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