オフストロボに最適なGODOXのXproとX1Tを1年以上使ってみたので比較レビューしたいと思います。
「オフストロボについて何?」という方はこちらの記事が参考になると思います。
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XproとX1Tどっちがおすすめ?
画像左:GODOX Xpro
画像右:GODOX X1T
使ってみると両機ともメリットがありました。
・画面の大きさと角度が見やすい
・操作性が高い
・少し安い
・クリップオンのように使える
ではどちらが良かったかと言うと、
おすすめは断然Xproです。
理由はただ一つ、操作性の違いです。
「XproとX1Tに出来ることは同じ」ですので、理由は単純に「XproはX1Tよりも液晶が大きくボタンも多いため操作性に優れてる」と言う点です。
一方X1Tは液晶が小さく表示できる内容にも限界があり、省略された表示になっていて慣れるまで意味が分からないものが多いです。(下記で解説)
ボタンも少ないため、Xproよりも各種設定に時間がかかり、撮影のテンポが悪くなります。
操作性の違い
光量の設定方法
・Xpro
左の縦に5個並んでいるのが各ストロボを一発で選択するボタンです。5台まで遠隔設定可能。(最大16台まで接続可能)
画像は一番上を押してAに設定したストロボの設定画面です。
これにより撮影中の各ストロボの設定がスムーズになります。光量の設定は円形のダイヤルを回すだけです。
・X1T
ボタンは3個だけなので大変ですね。
画面の大きさの都合上でしょうか、遠隔設定できるストロボは3台までです。(最大5台まで接続可能)
設定したいストロボを右のダイヤルを回して、GRボタンで決定します。その後ダイヤルを回して光量の設定が完了したら、最後にGRボタンで決定します。
撮影中などは操作が多く、結構煩わしいです。
各種設定方法
・Xpro
右にある[MENU]ボタンを押すとこのような画面になり、あとは直感的に操作できるのでとても便利、というか、「当たり前のことが当たり前にできていい感じ」と言った感想です。
・X1T
一方X1Tの実質のメニューが画面がこれです。最初は全く意味がわかりませんでした。(さらに付属のマニュアルは日本語非対応という。。。)
これは[CH/OK]ボタンを長押しするとこの画面に移行します。
この状態での意味は「Fnの00の設定は00になっていますよ」という意味です。ちなみに「Fnの00〜Fnの10」まで、計11個の設定ができます。
Fn 00 | シンクロの遅延設定 |
Fn 01 | オートパワーのオンオフ |
Fn 02 | 照射角の設定 |
Fn 03 | シンクロ端子の設定 |
Fn 04 | マルチ発光の設定 |
Fn 05 | 最小発光量の設定 (1/128 or 1/256) |
Fn 06 | グループ数の設定 (3グループ or 5グループ) |
Fn 07 | ビープ音のオンオフ |
Fn 08 | 光量数値の設定タイミング |
Fn 09 | APPモードのオンオフ |
Fn 10 | IDの設定 |
設定する際にこれらを現場で覚えてなくてはならないため、慣れるまで結構時間がかかりますし、慣れても操作感が悪いのは変わらないですね。
X1Tならではの良さもある
X1Tにはホットシューが付いているため、クリップオンのように使うことができます。
撮影中に正面からの光が欲しくなったりした時には有効ですし、イベント撮影などでは左手に持っていたストロボを取り付けて両手フリーにすることもできます。
そして人気のGODOX AD200+EC200を組み合わせればこのようにオフストロボ専用のAD200をクリップオンのように使うことができます。
一般のクリップオンストロボで発光量が足りない時などに重宝しています。
個人的にはよくイベント撮影などで「Xpro+AD200+EC200+H200R+ドームディフューザー」を組み合わせて使っています。
ラウンドフラッシュと迷ったけど囲みの時レンズ代えるの面倒いから今日はこんな感じで頑張る。 pic.twitter.com/9wtOeuBX1J
— つっしー@池ハロ両日 (@ch_pon76) August 10, 2019
ただ、こういった使い方を想定していない方が多いと思いますので、やっぱり基本的にはXproの方が使い勝手が良いですね。
新しく発売した「X2T」
X1Tの上位機種で各ストロボの設定に一発でいけるボタンが本体上部に5個追加されました。
これにより操作性は上がりましたが、光量調節の際最後に決定ボタンを押す関係上、やはりボタン操作はXproよりも多く不便です。
その他のできることに関しては同じです。
値段もX1Tに比べて上がりましたのでさらにXproとの価格差が小さくなっています。
XproやX1Tなどの口コミ
師匠カメラマンにゴドックスを進め続けた結果
一年前:中華製は不具合と耐久性心配だからね〜笑
三ヶ月前:X1Tなかなかいいね。受信機つかえば今持ってるストロボも使えるね。
現在:XPro送信機素晴らしいね!ストロボもTT-6003台買ったよ。V850もいいかもね!#Godoxuser_JAPAN
— yuShi (@IG88_Y) June 24, 2018
GODOXストロボの新コマンダーXpro、以前のX1Tより遥かに使いやすい…
けど、急角度の斜め上向き型で地味に邪魔…😫
形としてはX1TやカクタスV6のような水平型が嵩張らず好きなので、完全に乗り換えるかどうか…💦https://t.co/7IcZFJlOld— HΛL (@TSH_art) December 30, 2017
さっきXpro-Sを初めて使ったんだけど、近接モードに設定し、電子先幕はOFFしないで不発率は2~3%程(α7R III)。手元にあるX1T-Sよりは不発率改善されてるみたい。
操作性もX1Tより遙かに良いので最高。
Xproからの補助光はまだ出ないみたい。今後のファームアップに期待(あんま使わないけど— studio9/写真のことが全部わかる本 発売中! (@photostudio9) February 11, 2018
X1Tはダイヤル回してグループ決めてボタン押して設定って流れが面倒すぎるから、グループ毎に個別のボタン割り当てられてるXproがすごく便利そうなんすよねえ
— にゃかじま (@nakajima03) December 24, 2017
ユーザーインターフェイスを考えたら絶対Xproです。
どうしてもオンカメラでもストロボを焚きたいひとはX2Tでしょうね(笑
ただ、私はAD200の「擬似200wオンカメラストロボ」のためにX1TCを買い増ししちゃいました(笑
X1Tの使いにくいインターフェイスはキヤノンの「ストロボ制御」でやれば大丈夫です— taktahara@EOSRとGodoxBros (@taktahara1108) October 15, 2019
「Xproの形が好きじゃない」という口コミもありました。
しかしながら大方はXproの方が使い勝手が良いという口コミが多いように感じました。
XproやX1Tの買い方
購入の際はお持ちのカメラに対応したものを買いましょう。
製品名の後に続くアルファベットで対応カメラを判別できます。
例:[Xpro-c]ならキヤノン用です。
C・・・キヤノン
N・・・ニコン
S・・・ソニー
F・・・富士フィルム
O・・・オリンパス、パナソニック
P・・・ペンタックス
・キヤノン用
・ニコン用
・ソニー用
・富士フィルム用
・オリンパス、パナソニック用
・ペンタックス用
※ペンタックス用のX1Tは在庫切れが長期に渡って続いています。
まとめ
・できるだけ安いのを買いたい方・・・X1T
・AD200をクリップオンで使いたい方・・・X2T
・その他全ての方には操作性の高いXproが良いと思います。
X1Tも慣れると悪くはないんですが、撮影のテンポが遅くなるのであまり好んで使うことはないですね。
また、GODOX Xpro X1T X2T共に単三電池を2個使いますのでエネループなども合わせて購入しておきましょう。
電池効率はめちゃくちゃいいので電源入れっぱなしでも2個で十分1日もちます。