発売当初からカメラマン界隈で話題になり、もはや今では必須のカメラ機材となった「GODOX AD200」。
何がそこまで優れているのか実際に検証しながら確かめたいと思います。
・他ストロボとの光量の違い
・大光量の魅力・活かし方
・その他の利点
・おすすめ・必要なアクセサリー
Contents
クリップオンストロボと光量の違いを検証
一般的なクリップオンストロボであるGODOXのTT685と、AD200の光量の違いを比較してみます。
[同じ環境・同じ設定で検証]
・一般的なクリップオンストロボ(TT685)
・GODOX AD200
おおよそ光量4段分の違いがあり、その大光量さはクリップオンストロボでは到底敵いません。
リチウムバッテリーでこの大光量は屋外撮影などで特に重宝され、人気の一番理由です。
特にディフューザーなどを利用した、屋外撮影のポートレートなどで大光量は正義です。
ディフューザーをつけると光量は2,3段以上落ちます。
パンくんはモデルさんにストロボの光が届いてないなってことはない?
ISOをあげるとストロボの光は遠くまで届きます。
しかし、ストロボの光と同時に写真全体が明るくなってしまうため、空などの背景が白飛びする原因となります。
要は、空の色や背景をしっかり写しながら被写体を明るくするために大光量はとても役に立つってことなんです。
白飛びを抑える方法やアクセサリーについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
AD200以外の大光量ストロボ
もちろん大光量はAD200だけの専売特許ではありません。
モノブロックストロボという大光量のものは昔から存在します。
一般的に家庭用電源につなげて使用するストロボであり、200w~700wなどの大光量を持つ。
AD200もモノブロックストロボに含まれますが、リチウムバッテリーのため携帯(屋外撮影)に向いており、光量も200wでこれまでものモノブロックストロボに負けないパワーを持っています。
また、大光量で携帯に優れたストロボは他に、「ニッシンのMG10」がAD200と同格として並んでいます。
有名カメラメーカーのニッシンが販売する、単三電池もしくはリチウムバッテリー(別売り)で駆動する165wのストロボ。
AD200にはできない照射角の変更などができ人気がある。
価格はおよそ7万円。
照射角の変更が必要な方はMG10がいいかもしれません。
ディフューザーを使う方にとっては照射角はあまり関係ないので、圧倒的に価格の安い200wのAD200がコスパに優れてると思います。
また、7万円の予算があるのであればAD200の上位機種であるAD400proがおすすめとも言えます。
400wで本格的なモノブロックストロボと同格の光量を出せます。
大光量は連写で活かせる!
個人的に大光量ストロボの強みは連写対応だと思います。
一般的なクリップオンストロボで連写しようとすると、「チャージに時間がかかり、カメラの連写に発光が追いつかない」という現象が起きます。
大光量のストロボであれば連写にも発光がしっかりとついて来ますので、ポートレートなど動く被写体に対しとても有効です。
大光量のストロボといえど、フル発光(1/1)などでの連写はオーバーヒートしてしまうので注意が必要です。
AD200にはオーバーヒート防止のシステムも内蔵されていますが、ストロボの寿命を伸ばすためにも、光量は1/2以下に落として使用することをお勧めします。
そもそもAD200ってどんなの?
[スペック一覧]
本体はこちらです。
ティッシュ箱と並べると一回りほど小さい。
ボタンや液晶画面はシンプルですが、オフストロボのID設定や定常光モード(3段階)、ハイスピードシンクロなど必要な機能は備わっています。
(液晶傷だらけですいません。。)
更に詳しくスペックを見ていきましょう。
AD200スペック (KPI 公式HPより引用)
ワイヤレススレーブモード | 2.4GHz無線モード(ニコン/キヤノン/ソニー互換) |
フラッシュモード | ワイヤレスOFF/M/Multi/無線スレーブによるTTL/M/Multi |
スレーブユニット対応カメラ | ニコンカメラ(マスターユニットX1N使用など) キヤノンEOSカメラ (マスターユニットがX1C使用など) ソニーカメラ (マスターユニットがX1S使用など) |
ガイドナンバー | スピードライトヘッド:52(ISO 100・m/@35mm) フラッシュチューブヘッド:60(ISO 100・m/@28mm) ※AD-S2 スタンダードリフレクター使用時 |
フラッシュ閃光時間 | スピードライトヘッド:1/220-1/13000秒 フラッシュチューブヘッド:1/220-1/11300秒 |
最大パワー | 200 W/s |
パワー出力調整 | 8段 22段階:1/128-1/1 |
マルチフラッシュ | Provided (最大90回、99Hz) |
フラッシュ調光補正(FEC) | マニュアル、FEB:±3段 1/3刻み マニュアル、FEB:±3段 1/3刻み マニュアル、FEB:±3段 1/3刻み |
シンクロモード | ハイスピードシンクロ (最大1/8000秒)、 先幕および後幕シンクロ |
発光タイマー | 0.01?30秒 |
BEEP音 | ○ |
モデリングランプ | LED |
Opticalスレーブフラッシュ | S1/S2 |
フラッシュ継続時間表示 | ○ |
ワイヤレスフラッシュ機能 | スレーブOFF |
制御可能なスレーブグループ | 5 (A, B, C, D, E) |
受信範囲(約) | 最大100m(※使用条件による) |
チャンネル | 32 (1?32) |
電源 | リチウムバッテリーパック (14.4V/2900mAh) |
発光回数(フル発光) | 500回 |
リサイクルタイム | 約 0.01-2.1秒 |
バッテリー状況表示 | ○ |
パワーセーブ | 使用後約30分経過後自動OFF |
シンクロトリガーモード | 3.5mmシンクロライン、ワイヤレスコントロールポート |
色温度 | 5600±200K |
サイズ | 168×75×50 mm(フラッシュヘッド含まず) |
重量 | 560 g(フラッシュヘッド、バッテリー含まず) |
(スペック表の引用:KPI公式HP 様)
このスペックのモノブロックは他にもあるんだけど、この価格でしかもリチウムバッテリーで駆動するのはとっても魅力的って感じだね。
豊富なアクセサリー
AD200専用やモノブロック用のものなど豊富アクセサリーも魅力です。
H200R+ドームディフューザー
特にディフューズ力を高めてくれる「H200R」と「ドームディフューザー」の組み合わせはおすすめです。
・付属のスピードライト装着
・H200Rとドームディフューザーを装着
かなりコンパクトかつ、とても均一で綺麗な光に仕上げることができます。
本当におすすめなので別記事にも詳しくまとめました(*゚▽゚)ノ
EC200
もう一つだけご紹介すると、こちらのEC200。AD200用の2m延長ケーブルです。
AD200本体は少し大きいので、ライトスタンドに設置する際や屋外撮影で持ち歩く際などに役立ちます。
詳しくはこちらの記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。
そのほかにもAD200のアクセサリーはかなり豊富ですので、こちらにまとめました。
必要なオフストロボの機材
AD200はクリップオンストロボのように直接カメラに装着するだけでは機能しません。
ラジオスレーブという送信機が必要になります。
送信機はAD200と同じくGODOXの物を使用しましょう。
おすすめは液晶画面が大きくて操作しやすいGODOXのX-proです。
お持ちのカメラメーカーに対応したものを購入しましょう。
製品名の後に続くアルファベットで対応カメラを判別できます。
例:上記リンク[Xpro-C]ならキヤノン用です。
C・・・キヤノン
N・・・ニコン
S・・・ソニー
F・・・富士フィルム
O・・・オリンパス、パナソニック
P・・・ペンタックス
また、EC200とX1T(送信機)を使用することによりクリップオンのようにカメラに装着することもできます。
(上記X1Tリンクはキャノン用)
X1TはX-proと比べ画面が小さく、ボタンも少ないため操作しづらいというデメリットもあります。しかしX-Proの上にはストロボヘッドを置くことができないのでご使用の用途にあった方をご購入ください。
・GODOX X1T
(上記リンクはCanon用)
XproとX1Tの違いを詳しく知りたい方はこちらの記事をご参考ください。
まとめ
GODOX AD200の人気の理由は大きく分けると3つ、
・携帯に優れていてる
・大光量ストロボなのに価格が安い(コスパ最高)
・優秀なアクセサリーが豊富
ということでした。
一般的なクリップオンストロボと比べると価格が高いですがその効果・コスパは最高と言えます。
AD200に光量は負けますが、格安でしっかりとしたクリップオンストロボも多数あり、そちらも記事にしています。
パンくんと同じ考えの方は先ほどの記事から”GODOXのクリップオンストロボ”を選ぶとコスパが良いです。
GODOX同士なので、安心して同じGODOXのラジオスレーブでオフストロボできます。
以上、「GODOX AD200が人気な理由」でした。
他にもおすすめのカメラ機材や撮影イベントなどまとめていますのでそちらもご覧いただけると嬉しいです。
著:つっしー